温泉水の「シリカ水」は体に良いの?
シリカの「形」が違うと何が変わるのか

シリカ水の基礎知識

温泉水の「シリカ水」は体に良いの?
シリカの「形」が違うと何が変わるのか

「天然由来」「シリカたっぷり」の温泉水。数字だけでは見えてこない、シリカの"形"と"届き方"のはなし。

📖 読了目安:約8分 💧 温泉水シリカと水溶性シリカの違い 🔬 薬機法に基づいた表現でお届け
▶ この記事の要点

温泉水のシリカは自然由来で安心感がある一方、地下岩石が溶け出した「鉱物型(コロイド状)シリカ」が多く含まれる場合があります。
コロイド状のシリカは水に漂っているように見えても、体内への吸収という観点では「水溶性シリカ」と異なる性質を持ちます。
シリカ選びは「含有量の数字」だけでなく、「どんな形(形態)で存在しているか」に注目することが大切です。

1温泉水のシリカはどうやってできるの?

「温泉水のシリカ水って体によさそう」——そう思って選んでいる方は多いのではないでしょうか。

温泉水に含まれるシリカは、地下深くにある岩石や鉱石(二酸化ケイ素=SiO₂)が、長い年月をかけて少しずつ水に溶け出したものです。いわば「自然がつくった、薄いケイ酸水」といえます。

1
雨水が地下に染み込む
雨水や雪解け水が地表から地下深くへゆっくりと浸透していきます。
2
岩石・鉱石のシリカ(SiO₂)が水に溶け出す
地下の岩盤(石英・ケイ酸塩など)に長期間触れた水が、岩石成分のシリカを少しずつ取り込んでいきます。
3
地熱で温められ、温泉として湧出
マグマの熱などによって温められた水が地上に湧き出します。この水が「温泉水」です。成分表にシリカの数字が並ぶのはこのためです。

天然の地下水に由来するシリカは、自然の恵みそのもの。成分表を見ると「シリカ 40mg/L」「シリカ 120mg/L」など高い数字が並ぶ温泉水もあり、たしかに魅力的に映ります。

ただし、ここで少し立ち止まって考えてみてほしいことがあります。それが「シリカの形(形態)」という視点です。

2「含有量が多い=体に届く」ではない理由 — シリカの形態とは

水に溶けているように見えても、シリカにはいくつかの「存在形態」があります。化学的に見ると、同じ「シリカ(SiO₂)」という成分でも、水の中での状態がまったく異なる場合があります。

シリカが水の中に存在する主な形態

① 真に溶解したシリカ(ケイ酸イオン・水溶性シリカ)
モノシリカ酸(Si(OH)₄)などの形で水分子の間に均一に溶け込んでいる状態。透明で、イオンレベルの超微細なサイズ。

② コロイド状シリカ(鉱物型)
シリカの粒子がナノサイズの塊(コロイド粒子)として水の中に漂っている状態。見た目は透明でも、真の「溶液」とは異なる分散状態。温泉水に多く見られる形態。

温泉水に含まれるシリカの多くは、岩石から溶け出した際の状態に由来するため、②のコロイド状(鉱物型)の割合が高いことがあります。成分表の数字には①と②が合算されている場合もあり、「数字が大きい=すべてが水溶性」とは限りません。

⚠️ 表示について:市販の温泉水・ミネラルウォーターの成分表示は「シリカ(SiO₂として)mg/L」と記載されますが、その内訳(水溶性かコロイド状か)は通常、消費者が確認できる表示項目には含まれていません。

3コロイド状シリカと水溶性シリカの違い

同じ「シリカが含まれている水」でも、コロイド状と水溶性では性質が大きく異なります。

🪨
鉱物型(コロイド状)
温泉水などに多い形態
・岩石・鉱石由来のシリカ粒子
・ナノサイズの粒子が水中に漂う
・透明でも「分散状態」
・体内への吸収には制限がある
・一部がケイ酸イオンへ変化して吸収
vs
💧
水溶性(真溶解)
水溶性ナノコロイドシリカなど
・モノシリカ酸などの形で均一に溶解
・超微細・イオンに近いサイズ
・水分子と馴染みやすい形態
・体内の水分と親和性が高い
・吸収されやすい状態で存在

温泉水のシリカは体内でもごく一部がケイ酸イオンに変化して吸収されますが、多くはそのまま消化管を通過するとされています。これは「悪いもの」ではなく、単純に形態の違いによるものです。

ポイント整理

含有量(mg/L)が大きい → 水の中にシリカがたくさんある
水溶性シリカの割合が高い → 体内への吸収に関わる形態が多い

この2つは別の話。「含有量が多い=体に届きやすい」とは一概に言えません。

4「倉庫の在庫」と「棚に並んだ商品」のたとえ話

少しわかりやすいたとえ話で整理してみましょう。

こんなイメージで考えてみてください

🏭 温泉水のシリカ
「倉庫にたくさん商品がある状態」です。在庫(シリカ量)は豊富。でも棚に並べて使える形にするには、もう一手間かかります。

🛒 水溶性シリカ(シリカエナジーなど)
「棚に整然と並べられて、すぐ手に取れる状態」です。使える形にすでになっているので、届きやすい。

どちらも同じ「シリカ」という素材を持っています。ただ、体内でどこまで届くか・どう働けるかという観点では、「形(形態)」が大きく関わってきます。

「数字の多さ」や「天然由来」という響きは、選ぶ際の安心感につながります。それ自体は大切な要素ですが、それだけで判断するのではなく、「どんな形で存在しているシリカか」も一緒に見てみると、より自分に合った選択ができるでしょう。

5温泉水のシリカ水は「悪いもの」ではない

ここまで読んで「じゃあ温泉水のシリカ水はダメなの?」と思った方、そうではありません。

温泉水のシリカ水にも、もちろん良い点があります。

温泉水シリカ水の良い点

✔ 天然由来・自然の恵みという安心感
✔ 長い年月をかけて地下でミネラルを取り込んでいる
✔ シリカ以外のミネラル(カルシウム・マグネシウムなど)も含む場合がある
✔ 普段の水分補給を、シリカを含む水に置き換えられる
✔ まろやかな口あたりで飲みやすいものが多い

日常の水分補給のひとつとして取り入れることは、けっして無意味ではありません。

ただ、「シリカを意識して積極的に摂りたい」「体内への吸収という点を重視したい」という場合には、シリカの形態についても知ったうえで選ぶと、より納得感のある選択ができます。

6シリカ水を選ぶときに見てほしいポイント

では実際に、シリカ水を選ぶときに何を確認すればよいでしょうか。

① シリカの含有量(mg/L)を確認する

一般的にシリカ水と呼ばれる製品は30mg/L以上を含むものが多く、なかには100mg/L超えのものもあります。まず含有量の数字はひとつの目安として確認しましょう。

② シリカの「形態」・製法に注目する

天然の湧水・温泉水由来か、水溶性に加工・精製されたシリカか。製品によって「水溶性ケイ素」「ナノコロイドシリカ」などの記載がある場合があります。形態が明記されている製品は、透明性が高いといえます。

③ 飲み続けやすいか(味・価格・入手しやすさ)

シリカは毎日継続して摂ることが大切です。どんなに良い製品でも、続けられなければ意味がありません。口あたり・価格・定期購入のしやすさなども大切な判断材料です。

④ その他のミネラルバランス

シリカだけでなく、カルシウム・マグネシウムなどのミネラルバランスも、毎日飲む水として選ぶ際には気になるところ。軟水・中硬水など硬度も確認してみましょう。

選び方のまとめ

「数字の大きさ(含有量)」だけでなく、「シリカがどんな形で水の中に存在しているか(形態)」まで目を向けることが、自分に合ったシリカ水選びの第一歩です。

7まとめ

📝 この記事のまとめ
  • 温泉水のシリカは地下の岩石・鉱石(SiO₂)が長年かけて水に溶け出した天然由来のミネラル
  • 温泉水にはコロイド状(鉱物型)シリカが多く含まれる場合があり、見た目は溶けていても「真の水溶液」とは異なる状態のことがある。
  • 体内での吸収という観点では、シリカの「形態(水溶性かどうか)」が重要な要素のひとつ。
  • 含有量(mg/L)の数字だけでなく、「どんな形のシリカか」も選ぶ際の参考にしてほしい。
  • 温泉水のシリカ水は「悪いもの」ではなく、日常の水分補給として取り入れる選択肢のひとつ。
  • シリカを意識して摂りたい場合は、水溶性シリカや形態が明示されている製品も比較してみましょう。
⚠️ 表現について:本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の製品・成分の効能・効果を保証するものではありません。シリカの体内への吸収・代謝については個人差があります。健康上の悩みは医療機関にご相談ください。

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